| 同行のテレホン・バンキング・サービス(愛称「スーパー・テレホンバンキング」)も、そうした顧客の利便性を図るという経営戦略の一環として、99年2月1日にスタートした。
「テレホン・バンキングについては、アメリカの銀行で導入されているあたりから注目していました」と、同行業務開発部調査役の伊藤貴夫氏は語る。それが具体的に導入を検討するようになったのは、邦銀で初めて泉州銀行が、次いで三和や住友銀行といった都市銀行がサービスを開始した頃からだという。2年前の97年5〜6月頃だ。
「今後、テレホン・バンキングは顧客の利便性向上はもちろん、当行にとっても顧客との接点を増やすという意味でますます重要になると考え、導入の検討に入りました」と同業務開発部調査役の山田征樹氏。さっそく、テレホン・バンキングのコンセプトを大手のメーカー4〜5社に説明し、システムの提案をしてもらったという。
その中から富士通を選ぶことになるが、最大のポイントはホストとの連携が短期間で可能だったという点だ。ホストとの連携をしないテレホン・バンキングのシステムならどのメーカーも比較的容易に構築可能だという。ところが、肝心のホストとの連携ということになると、その技術を持っていたのは富士通だけだった。
さらに、すでに泉州銀行をはじめ都銀のテレホン・バンキング・システムの構築をしていたという実績も大きかった。というのも、同行にとってセンターの運用に関してはまったく経験がない。そういったセンター運用のノウハウも提供してもらえるという期待も大きかった。
「富士通さんのシステムでは、ホストと連携させることで、自動音声応答装置によるサービス機能も充実していました。また、銀行業務では必ず2人が取引内容を確認するというダブルチェックを行っています。その点、各オペレータが行った取引内容を、音声を聞きながらオンラインで確認できる上席確認機能があるのも、好感が持てました」(山田氏)。
こうして導入が決定したのが、98年8月。翌月から開発に取り掛かり翌年2月には正式に稼働開始している。システム開発・構築期間はわずか5カ月。2月にこだわったのは、モバイル・バンキングとほぼ同時期にサービスを開始したいという意向が強かったからだ。
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