- 導入事例
- 株式会社常磐植物化学研究所様

より高品質に、しかも高効率に。相反する課題をいかに高次元で両立させるか、頭を悩ませている製造業の方も多いのではないだろうか。この分野で、パッケージシステムと業種別テンプレートの導入により短期間・低コストで大きなレベルアップを果たした株式会社常磐植物化学研究所様の事例をご紹介する。
[ 2008年10月30日掲載 ]
| 導入事例概要 | |
|---|---|
| 業種: | 医薬品原薬、機能性食品原料、化粧品原料、食品添加物の製造 |
| ソリューション: | 生産管理システム |
| 製品: | GLOVIA smart 製造 PRONES(製薬・化学テンプレート) |
「植物の力を健康に」をスローガンに、イチョウ葉エキス、ブルーベリーエキス、大豆イソフラボンなど天然成分の製造を主な事業として約60年の歴史を誇る常磐植物化学研究所様。同社が製造する各種成分はサプリメントなど機能性食品や化粧品、医薬品の原料として広く利用され、これまで数多くの商品化がされている。疾病予防や美容など、まさに時代のニーズともいえる「健康」を舞台裏から支える立役者である企業といえる。
多くの人の健康や美容に直結するものだけに、優れた品質の確保は必須条件だ。また最近では安価な海外製品も輸入されており、価格競争力の追求も欠かせない。高品質で、しかも効率的な生産体制をいかに築くか。こうした課題の解決に、大きく寄与したのがGLOVIA smartだ。
| 課題と効果 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | システム老朽化に伴い、トラブルが増加し対応に追われていた | それまで稼動していた PRONESの最新バージョンである GLOVIA smart 製造 PRONESの 製薬・化学テンプレートを利用して解決 |
||
| 2 | データ量が増加し処理能力を超え、作業効率に悪影響を及ぼしていた | |||
| 3 | モノと伝票の二重管理など、改善すべき業務が残っていた | |||

石橋 和昌 氏
株式会社常磐植物化学研究所
総務部 課長
常磐植物化学研究所様では1980年代から、出荷業務、請求書や納品書などの伝票発行業務を主に行うDOSシステムが稼動していた。2000年問題がクローズアップされたのを契機に社内システム一新を決断、1999年にGLOVIA PRONES V2(以下、PRONES V2)が導入された。
生産/在庫管理、品質管理、出荷業務、請求書発行・売掛管理など大幅に機能が充実したほか、ネットワークにより千葉の本社工場と東京支社が結ばれたため、在庫確認や発注なども東京支社からダイレクトに行えるようになり、それまで電話やファクスなどで行っていた業務が一気に効率化された。また、専用端末から一般的なPCに変わったことで操作性が向上し、伝票発行など日常的な作業は誰もが容易に行えるようになった。最も進化したのが、データ活用だ。常磐植物化学研究所様ではPRONES V2の導入に合わせて、Accessによるサブシステムを新たに開発、出荷確認や在庫確認、顧客管理、売上集計などで、必要なデータをPRONESから抽出、同社で見やすいように加工してサブシステム上で参照している。「このサブシステムで情報を上手に活用する基盤ができました。社内業務の改善と合わせ、大きな進歩でした」と常磐植物化学研究所 総務部課長の石橋和昌氏は語る。

立崎 仁 氏
株式会社常磐植物化学研究所
常務取締役
そのPRONES V2導入から数年が経過した頃、折からの健康ブームの高まりもあり、常磐植物化学研究所様の社業が発展、取り扱うデータ量も増大し、処理に時間がかかるようになってきた。また、OSやハードウェアのサポート終了という現実的な問題も迫ってきていた。
「それまで役立ってくれたPRONES V2を、そのまま新しいハードウェア上で使い続けることなど、さまざまな方策を考えました。ですが、移行期間やコスト、問題となっていた処理スピードの改善の度合い、将来性などを検討した結果、最新のGLOVIA smart 製造 PRONESへ更新を決定しました」と、常磐植物化学研究所 常務取締役の立崎 仁氏は語る。Accessで組んだサブシステムによるデータ活用が社内に浸透していたが、同じPRONESどうしの移行であればこの環境の移行もしやすい。この点も、選定理由のひとつとなっている。

武田 知行 氏
株式会社常磐植物化学研究所
総務部 総務課
「先代のPRONES V2では、自社の業務にシステムを最適化するために、かなり細部までこだわってカスタマイズしました。その結果、開発時間とコストがかなりかかってしまいました。その反省に基づいて今回のシステム更新では、できる限り標準パッケージのまま利用することを考えました。そのためにシステムに合わせて業務を変更するといった、以前とは逆のことも行っています」と立崎氏はシステム更新の基本スタンスを語ってくれた。
「製薬・化学テンプレート」の導入も、こうした理由による。「生産管理の各情報や品質管理などでのデータの持ち方や管理方法など、以前の PRONES V2ではカスタマイズで作り上げていた部分の多くが、このテンプレートでは標準となっていました。これを適用すればすむわけですから、導入はとてもスムーズでした」と武田氏。実際、PRONES V2の時に約1年かかっていた導入期間が、GLOVIA smart 製造 PRONES では約6カ月と半減。それに応じて導入コストも大幅に軽減されたという。
以前は数分かかっていた処理がリアルタイムで可能となるなど、課題であった処理スピードは大幅に改善された。その他にも月次の損益計上に1週間以上かかっていたものが2、3日に、在庫の棚卸しが2、3日から1日程度にそれぞれ短縮されるなど、優れたパフォーマンスを発揮している。
また在庫管理で、現場とシステムとでは管理方法が異なるなどの理由からモノと伝票をそれぞれ別に管理し、そのデータを表示させるといった二重管理を従来は行っていた。「新しいGLOVIA smart 製造 PRONES では、登録できる項目が増えたり、処理の幅も広がったため、こうした問題も柔軟に対応できるようになりました」と武田氏は語る。
「製薬・化学テンプレートはよくできています。特に品質管理などは、当社の業務に最適です」と立崎氏。標準の品質管理では判定基準がひとつしかないが、このテンプレートでは検査結果の範囲設定が可能だ。その他に報告のための情報入力項目、承認者通知のワークフローなど、化学系の製造管理に必要な機能が充実している。これにより、厚生労働省の製造規範:GMPに準拠した製造にも対応できるようになっている。「検査の合否判定や承認などは、これまではITの仕組みを使ってやろうという発想はありませんでした。こうした新システムの機能により、当社の業務の精度や細かなクオリティは、確実にレベルアップしました」と立崎氏は評価している。
「今回、GLOVIA smart 製造 PRONES に我々の業務を合わせる方向で導入したわけですが、それによって業務を効率化できた部分がありました。検査の合否判定や承認のワークフローなどは、まさにそれです。パッケージシステムには、他社様の業務に関するノウハウが凝縮されていると思うのです。これを適用することで、それまで当たり前と思っていた業務を見直すことができるだけでなく、標準的な業務スタイルを導入できる。しかも莫大なコストや時間をかけることなく実現できる。私はGLOVIA smart 製造 PRONES のワークフローを、できればすべて取り入れたいとさえ思っています」と、立崎氏はパッケージシステム導入の価値について語ってくれた。

「生産や品質の管理など、当社の根幹である業務分野の標準化が、GLOVIA smartの導入で進みました。次は内部統制に期待しています。こうした大きなテーマは、我々のような規模の企業が個別に取り組んでも、時間や手間がかかります。こうした部分もパッケージとして標準的なワークフローを導入できたら、我々にとっても、またお客様にとってもメリットがあることだと思います」と、立崎氏は語る。植物化学という独自の分野で確かな業績をあげてきた常磐植物化学研究所様。生産や内部統制など企業基盤をIT活用により盤石なものにしていくことで、その独自性や強みもますます際立ってくることだろう。
| 所在地 | 〒285-0801 千葉県佐倉市木野子158番地 |
|---|---|
| 従業員数 | 100名(2008年9月) |
| 代表者 | 代表取締役社長 立崎 隆 |
| 創業 | 1949年(昭和24年) |
| 売上高 | 31億円(2007年度) |
| 事業内容 | 医薬品原薬、機能性食品原料、化粧品原料、食品添加物の製造 |
| ホームページ | 株式会社常磐植物化学研究所 ホームページ |
ちばぎんコンピューターサービス株式会社 蔭山 行司
この度は、株式会社常磐植物化学研究所様には「GLOVIA smart 製造 PRONES(製薬・化学テンプレート)」を「PRONES V2」からのバージョンアップそして第一号ユーザーとしてご導入して頂き御礼申し上げます。 また担当として業務効率の向上のお役に立つことができ光栄に思っております。 これからも常磐植物化学研究所様の発展をサポート出来るシステムをご提案させて頂きたいと思います。なお第一号導入ということで、常磐植物化学研究所様はじめ、富士通様,富士通関西システムズ様、富士通システムソリューションズ様と多くの方のご支援により本システム導入が成功いたしましたこと、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
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