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このページの情報は、2003年に掲載されたものです。
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2000年10月2日号掲載タイアップ記事

特別企画 ERP導入ケーススタディ・シリーズ
株式公開を前提にインターネット型業務パッケージで経営改革に取り組む日本クレセント

数年後の株式公開を見据え、経営改革、意思決定のスピード化、情報の一元化を実現すべく、日本クレセントが導入したのは、富士通の業務パッケージ「GLOVIA-C」(グロービア・シー)だった。

日本クレセント株式会社

代表者: 代表取締役社長 徳野信雄 氏
設立: 昭和52(1977)年4月
資本金: 1690万円
従業員: 125名
売上高: 39億8300万円
(平成12年3月決算)
事業内容: 回転寿司コンベア機、冷凍コンベア機、飲茶コンベア機、その他厨房機器の製造・販売、飲茶等飲食店経営のフランチャイズ展開、建築石材加工・施工
(平成12年7月現在)
URL: 新しいウィンドウが開きますhttp://www.j-crescent.co.jp

より速く経営の実態を掴む

河原昭課長様の写真
日本クレセント株式会社
総務・経理部
河原昭課長

回転寿司用コンベア機の製造・販売で50%超のシェアを誇る、日本クレセント株式会社。単に製造・販売だけではなく、「儲かる回転寿司の店」の運営ノウハウを提供しながら急成長を遂げてきた企業である。
同社は数年後の株式公開を目指しているが、それを前提に基幹システムの見直しが行われ、昨年10月に富士通のパッケージ「GLOVIA-C」の給与システム、11月に会計、経営分析、生産システムを導入。
きっかけの一つには2000年問題もあったが、従来使用していたソフトには、今後、さらなる成長を続けていくには不十分な点があったようだ。同社総務・経理部の河原昭課長はこう述べている。
「それまで使っていたのはDOS対応の会計パッケージで、生産管理システムとうまく結びつかないという問題がありました。さらに、経営分析があまりできなかったこと、月次決算がスムーズにいっていなかったこと、また、予算管理制度を正しく導入するにも従来のソフトでは無理がありました」
河原課長は、これまでの経営を一歩進め、より速く経営の実態を把握する必要があったと言う。
「当社は規模のわりにいろいろな事業部門があります。従来は、それぞれの部署が表計算のようなソフトで数字を管理していて、トータルの数字をみるためには、各部署の数字をまとめて、もう1回インプットするという、二重、三重の作業をしていたわけです」

また、日本クレセントは、東京、大阪、札幌、名古屋、福岡と全国5カ所に拠点を持つが、各拠点は独立採算ではなく、経費関係だけを扱い、売上管理は本社に集中させている。しかし、支店、営業所と本社間がオンラインになっていなかったため、処理が煩雑化していたのである。
生産との間にも問題があった。株式公開には「帳簿棚卸し」が求められるが、生産管理システムと会計システムが連結されておらず、「実地棚卸し」が行われていた。これでは不備なわけだが、コンベア機の部品というのは、種類が数万点にも上る。しかも完全な受注生産で、部品一点一点の仕様まですべて異なる。なかなか帳簿と連動させることが難しかったのだ。


一年足らずで既に導入効果

そうした点を踏まえて、いくつかのパッケージが比較検討されたが、最終的に「GLOVIA-C」に決定した大きな理由の一つは、インターネットに対応でき、分散処理が可能ということに集約できそうだ。河原課長はこう述べている。
「今後、海外への展開とか、直営店の運営などが増えれば、Webで情報を一元化することは重要です。スピード経営には早く数字をまとめることが求められますが、必ずしもその日のものがその日のうちに処理されるとはかぎりません。現実に、2、3日分を溜めておいて処理することが多いんです。そうすると決算処理が全部ずれてきます。それぞれの現場で処理して正確に情報を集中させる。それには、インターネットに対応した分散型システムがいいだろうと考えていました」
「GLOVIA-C」が稼働し始めてまだ1年足らずだが、既に導入効果は出てきている。


「GLOVIA-C生産」は多様な生産形態に対応している。また「GLOVIA-C会計」と併せて使用すると製造原価や購買情報などを自動仕訳として連携することができる。

例えば、本社と支店、営業所間との会計処理は、従来、振替伝票を介していたが、現在は、支店、営業所で入力したデータが即座に本社のサーバーに入ってくるようになった。まさに現場で入力して情報を集中させるスタイルになったわけだ。当然、二重、三重の入力はなくなり、部門別の数値もすぐに把握できる。これまで3週間程度もかかっていた月次決算処理は1週間以内に短縮した。
生産部門で発注した部品についてもやはり、現場で発注した部品名、数量、価格などの各種データを元に、売上・仕入・製造経費などが自動仕訳され「GLOVIA-C」の会計システムに伝票形式で取り込まれるようになった。当初、現場では若干の混乱もあったようだが、逆に実地棚卸しから解放され、作業的な負荷が減るというメリットも生まれた。帳簿棚卸しができるようになったのはいうまでもない。


部門別のキャッシュフローが見えてきた

情報の一元化、受発注の一貫管理により、業務の効率化、スピードアップが図られたわけだが、日本クレセントが「GLOVIA-C」導入の効果として高く評価しているのは「経営分析」の面だ。河原課長はこう述べている。
「財務会計から管理会計がすぐ出せることも大きな驚きですが、『GLOVIA-C』は経営分析の面で非常に優れていると思います。これまではお金の動きが掴めなかったわけですが、今は部門別のキャッシュフローが分かります。部門別のお金の動きというのは、損益計算書ではなかなか頭の中に入らないものですが、部門別のキャッシュフローによって、例えば、この店舗はこれだけ赤字が出ている、だから閉めなくてはいけない、といった説得力のある情報が得られます。単に株式公開するためにキャッシュフロー計算書をつくらなければいけないという話とは別に、キャッシュフローの動きによって一つの経営判断ができる、その点が非常に重要だと思います」
また、「GLOVIA-C」の「部門管理機能」に対する評価も高い。会社組織を業務上の組織とは別に、主力製品別、地域別といった複数の組織イメージで登録しておけば、そのパターンでの部門財務分析が即座にできるという機能。同社総務・経理部の山下節雄係長は次のように言う。
「当社には例えば食品事業部の中に複数の業態の直営店や食材部門があります。従来は店舗もしくは会社組織別でしか数値を捉えることができなかったのですが、この機能を利用すれば、主力製品別で分析するとどうなるか、地区別で分析するとどうなるかなど、複数のセグメント別分析が可能です。『GLOVIA-C』の導入によって、これまで見えなかったものが見えるようになりました」
たしかに「GLOVIA-C」は、こうした分析、あるいは損益分岐点のシミュレーションなどが簡単にできるさまざまな機能を備えている。その点について河原課長もこう述べている。
「当社にはSEがいません。しかし、『GLOVIA-C』にはいろいろなひな形が入っていて、たいがいのものは自分たちでつくれます。SEを揃えなくともだいたいはカバーできるのも『GLOVIA-C』のいいところだと思います」
河原課長は、「GLOVIA-C」の導入で経営の実態をより速く掴むための、企業活動の生命線である資金の流れを把握することができた。今後はインターネットを活用して営業力強化を図っていきたいと語っていた。

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