
21世紀のビジネスを「経営力」で勝ち抜く
現状のシステムを活かして経営情報の一元化、「GLOVIA-C XI」誕生!
市場環境が急速に変化する現在、企業には新たなマーケットニーズに即応できる機敏さが求められています。そのためには、社内に蓄積されたさまざまな情報を統合的に活用できるITインフラが欠かせません。こうした環境を実現するのが、中堅市場をターゲットとした次世代ERP「GLOVIA-C XI」です。今回は、現在の中堅企業が抱える経営課題と「GLOVIA-C XI」がもたらす効果についてご説明します。
「GLOVIA-C XI」誕生!
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富士通株式会社
GLOVIA事業本部 本部長
天井 豊

富士通株式会社
経理部 テクニカルアドバイザ
俵 一雄
企業内において、経理部門や情報システム部門、経営企画部門が果たすべき役割は、以前に比べて大きく様変わりしました。たとえば会計業務を例に取ると、かつては紙の伝票を手で起票して集計し試算表を作成することが主なミッションでした。しかしほとんどの業務情報がデジタルデータ化された現在は、伝票の起票承認プロセスや決算書の作成作業などは、ある程度自動化できています。紙の伝票に記された情報を積み上げて決算を行うことが求められているのではなく、デジタルな決算情報を掘り下げてその奥にある原因を探り出すことが求められています。
こうしたビジネス環境の変化は、「20世紀型」と「21世紀型」の違いであると言えます。「20世紀型」のビジネスプロセスでは、“まとめる”ことが重要なテーマでした。何十枚、何百枚という売上伝票があったとしても、できるだけ全部まとめてトータルで売掛金/売上高という仕訳伝票を一枚切る。これが「20世紀型」です。しかし、こうしてまとめてしまったら、なぜそうなったのかということが分かりません。世の中の変化のスピードは、昔に比べて飛躍的に速まりました。21世紀のビジネスにおいては、この変化のスピードに対応することが重要です。そのためにはさまざまな情報をまとめてしまうのではなく、できる限りさまざまな切り口で分析できるように個別明細のまま保持することが求められています。
20世紀から21世紀にかけて、日本企業のビジネスは大きな転換点を迎えました。その象徴的なエピソードとして、2001年〜2002年に経営破綻した企業数をあげることができます。その半数が創業20年以上、1/4が創業30年以上の老舗企業といわれています。
なぜこのように老舗の企業が経営破綻するのでしょうか。老舗企業は独自の商権やブランド、技術力があったからこそ、長年にわたり事業を継続してこられたはずです。しかし、ひとつ足りないものがあったのです。それは変化への即応を可能にする「経営力」です。
これまでの企業は、優れた製品やサービスを生み出す「技術力」と、それを販売する「営業力」があれば生き残ることができました。しかし、もはやそれだけでは不十分になっています。「経営力」とは、「いま現在の自社の財務状況や市場におけるポジショニング、今後の方向性を正しく認識する力」だと言えます。既存の商権やブランド、技術力をいつまでも頼りにしていたのでは、大きな変化のうねりが押し寄せてきた時に対応できません。「経営力」こそが、これからの勝ち残りを実現するカギであり、その推進役を担うのが、冒頭に述べた経理部門や情報システム部門、経営企画部門の方々なのです。(俵)
[図]事業や製品などの分析

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企業が「経営力」を身につけるためには、ITの活用が不可欠です。それも「20世紀型」の考えで作られたものではなく、「21世紀型」の発想で作られたシステムでなくてはなりません。では「20世紀型」システムと「21世紀型」システムの最大の相違点はどこにあるのでしょうか。この点については「設計思想の違い」があると思います。
先にも指摘の通り、従来型のシステムは情報をまとめることに主眼を置いていました。会計システムは、仕訳によって会計情報を集約することが仕事だったのです。しかし富士通では、こうした従来の発想とは異なるアプローチをとりました。その一つが、「GLOVIA-C XI」に装備されているFDWH(Financial Data WareHouse)です。
会計専用のデータウェアハウスであるFDWHは、分析のためのキーがついた明細情報を保持しています。このため事業セグメント別、地域別といった形で自在にデータを分析・活用することが可能です。
これまでの情報システムは、業務効率化のために導入されるのが一般的でした。ある特定の業務を、短時間で、かつ人手を掛けることなく処理することが目的だったわけです。しかし単純に効率化を追求するだけでは、競争を勝ち抜いていくことが難しくなってきました。正しい経営判断を行うためには、さまざまな情報を積極的に活用していくことが必要になっています。
「20世紀型」の情報システムが業務効率化のためのツールだったとするなら、「21世紀型」のシステムは情報活用のためのツールだと言えるでしょう。「GLOVIA-C」も、「お客様が見たい情報を自由に見られる」ということを念頭に置いて開発されています。
市場には、データを明細に落とせますと謳っている製品もありますが、「明細情報そのものが基本である」という思想にもとづいて作られているERPは、おそらく「GLOVIA」だけでしょう。企業が情報活用を推進していく上で、この違いは大きな差となって現れます。(天井)
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「21世紀型」のビジネスを考える上で、もうひとつ大きなポイントとなるキーワードが「フォーキャスティング(forecasting:予想・予測)」です。過去の結果や実績の分析はもちろんですが、今後の事業や経営状態がどうなるのかを予想することがより重要です。
たとえば、なぜ企業は連鎖倒産するのかを考えてみましょう。それはキャッシュがまわらなくなるからです。20日の入金を25日の支払いに充てようと思っていたのに、19日に入金元の企業が倒産して支払いができなくなる。ある日突然こうしたことが起きるから、不渡手形を出すことで連鎖倒産が起きるのです。しかしキャッシュフローの正確な予測ができていれば、事前に何らかの手を打つことができます。これはひとつの例ですが、フォーキャスティングの重要さがお分かりいただけるのではないでしょうか。
もっとも、企業が先を読むためには、社内のさまざまな業務システムに分散している情報を集めてこなくてはなりません。先々の売上を把握するためには、販売管理システムから受注情報を引き出す必要がありますし、場合によっては受注確定前の商談情報が必要になるかも知れません。またこれ以外にも、モノづくりを行う生産管理システムや社内の人材情報など、さまざまな情報が必要になるケースがあることでしょう。こうした多種多様な情報を統合的に活用できる環境がなくては、将来のビジネス環境を見通すことはできません。(俵)
そこで「GLOVIA-C XI」では、従来のドリルダウンに加えて「業務間ドリルスルー」という新たな機能を加えました。ドリルダウンはFDWH内の情報を詳細に分析する機能ですが、業務間ドリルスルーでは各業務システムに存在するおおもとの情報まで引き出すことができます。
従来は他の業務システムで管理されている情報が必要になった場合、それぞれのシステムにアクセスして個別にデータを引き出さなくてはなりませんでした。しかし、業務間ドリルスルー機能を利用すれば、「GLOVIA-C XI」から直接データを引き出すことができるのです。
「経営力」を高めていくためには、現場のオペレーションにもとづく情報を、迅速かつ立体的にとらえることが必要です。これができないと、経営の方向性を示す羅針盤の役割が果たせません。また、現場がアクションを起こすために必要な情報を、的確にフィードバックすることもできません。こうした課題を解消するのが、FDWHのドリルダウン機能であり、新たに加わった業務間ドリルスルー機能なのです。(天井)
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ERP導入においては、すべての業務をパッケージに置き換える「ビッグバン型」が必須と言われた時期もありました。しかしこれも「20世紀型」の考え方です。
全社業務をすべて把握している人が存在し、その人が業務ロジックを完全に整理してキッチリと作り込むというのがビッグバン型の考え方です。しかしこれだけ変化が激しくなると、システムを構築する上での前提条件がどんどん変わります。いざシステムができてみたら、もう時代に合わなかったということさえ考えられます。それよりもいま求められているのは、変化に対応できる柔軟さと、必要に応じて拡張できるスケーラビリティを持ったシステムなのです。(俵)
最初から100点満点のシステムを目指して時間をかけた結果、時代とズレてしまったというのでは意味がありません。それよりもニーズに合わせて柔軟にステップアップしていく方が、より効果的なERP導入が行えるというわけです。
たとえば従来型の決算書しかない状態を10点とし、いろんな現場システムの情報が見えるようになったことで70点になったとしましょう。これでも以前よりは7倍も良くなっているわけです。条件そのものが変化する時代ですから、できる範囲から始めてまず実利をとる。これが重要だと考えています。(天井)
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ERPを導入したからといって、いきなりビジネスが可視化できるわけではありません。システムから提供される正確な情報と、それを使いこなせるリテラシーが組み合わさって、初めて「経営力」を高めていくことが可能になります。そういう意味では、使いやすさやユーザーに対する親和性も重要なポイントです。情報をマネジメントに活かすリテラシーは、日々の情報活用の中でのみ培われていくものだからです。(俵)
そこで「GLOVIA-C XI」では、操作性やユーザーインターフェースにも徹底してこだわりました。見たい情報が直感的に見られる環境をご用意することで、情報活用のレベル向上に貢献できればと考えています。
またシステムの互換性や継承性についても、細心の注意を払っています。お客様の経営に役立つことが富士通の使命であり、昔できていたことができなくなる、あるいはいまできていることが将来できなくなるというのでは問題です。そこで「GLOVIA-C XI」は、「GLOVIA-C V10」の機能を完全に継承。また今後も同様に互換性を保ち続けます。富士通がパッケージビジネスをはじめて30年になりますが、この間ずっと富士通製品をご愛用いただいているお客様が数多くおられます。こうしたご信頼に応え続けていくことが、何よりも肝心だと思っております。(天井)
[図]会社のさまざまな情報をつなぐ「GLOVIA-C XI」

さらに富士通では、ハードウェアやミドルウェア、サポートも含めた総合的なソリューションをご提供。約1,000名のGLOVIAコンサルタントや約70社のGLOVIAパートナーが、お客様をしっかりとバックアップいたします。
情報を必要とする人が、自分自身でタイムリーに情報を引き出せる、それが最も効率的なシステムのあり方だと言えます。「GLOVIA-C XI」は、まさにこうした環境を実現する製品なのです。


